- ローコスト住宅って月々の家賃と変わらないから魅力的。
- 建売住宅も見たけど、広いし土地付きだし最高です。
- ローコスト住宅を購入するデメリットってある?
そんな疑問にお答えします。
ローコスト住宅は、価格の安さに釣られて購入すると失敗します。建築コストが安くてもトータルコストで高くつくからです。
結論からいうと、ローコスト住宅は建て替えが必要になる住宅です。
多くの人にとってマイホームは、「一生に一度の大きな買い物」になるでしょう。
建て替え前提でローコスト住宅を購入するつもりなら、この記事を読む必要はありません。
この記事を書いているぼくは、ローコスト住宅で失敗した友人を持つ人間です。
この記事では、
- ローコスト住宅のデメリット
- ローコスト住宅のメリット
これらについて解説します。
ローコスト住宅が、本当にあなたのライフスタイルに合っているかどうかの判断材料にしてください。
【失敗】ローコスト住宅を価格で選ぶデメリット9選【維持費で後悔】
ローコスト住宅を価格だけで選ぶデメリットは以下の通りです。
- 安っぽい
- 間取りの自由度が低い
- 地震等の自然災害に弱い
- ランニングコストが高い
- メンテナンスコストが高い
- 大手メーカーより保証期間が短い
- 30年後には建て替えが必要になる
- ハウスメーカーが倒産するリスクがある
- 住宅ローン審査に通りやすいメーカーが多い
これらになります。
簡単にいうと、「維持費がバカにならない住宅」ということ。
ローコストゆえの安っぽさがある
ローコスト住宅がローコストな理由はザックリ3つ。
- 人件費が安い
- 建築資材が安い
- 設備や仕様が安い
ローコスト住宅に使われている木材、断熱材、外壁、屋根材などあらゆる建材のグレードが低く設定されています。
安っぽさは、見た目に影響します。
モデルハウスの外観だけでも差がわかります
ローコスト住宅を検討している人は、ローコストメーカーばかりに目が行きがち。
一度、大手ハウスメーカーのモデルハウスを見学すると違いがハッキリわかりますよ。
家の外観から室内設備に至るまで、天と地ほどの差があります。
理想の間取りにならないことが多い
ローコスト住宅は、規格設計住宅として造られることが多いです。
間取りや外観デザイン、内装設備に至るまでをパターン化することにより、設計コストをカットできる仕様住宅のこと。
決められたパターンの組み合わせから間取りを決めるので、住み始めてから不満を感じやすいんです。
大手メーカーが採用している自由設計住宅であれば、理想の間取りを造り込むことが可能です。
ローコストメーカーの自由設計には限界があります
自由設計できるローコスト住宅もあります。
しかし、ローコスト住宅に使われている建材は安価なものばかり。
安価な建材だと家を支えるための柱を多くする必要があり、結果的に自由度は下がります。
地震や台風などの自然災害に弱い
現行の耐震基準は以下の通りで、この基準をクリアしていれば”問題ない”とされています。
震度 | 耐震性能 |
---|---|
震度5程度 | 軽微な損傷にとどまる程度 |
震度6~7 | 崩壊や倒壊を起こさないこと |
ローコスト住宅とはいえ、この基準はちゃんと満たしています。
国の耐震基準は、地震の規模に対する性能は定めています。しかし、繰り返す地震についての性能までは定めていません。
簡単にいうと、「震度7クラスの地震に1度でも耐えれば基準はクリア」ということです。
2016年の熊本地震では28時間以内に震度7が2回発生しました
熊本地震では、ほとんどの住宅が1回目の地震には”耐えた”と言われています。
ですが、多くの住宅が2回目の震度7の地震で倒壊したのです。
ローコスト住宅は「国の建築基準の少し上の要件を満たしている」 程度のスペックで、繰り返す地震への対策が万全とは言いにくいです。
一生住むつもりで購入するマイホームなら、繰り返す大地震にも耐えられるスペックが欲しいですね。
ランニングコスト(光熱費)が高くつく
ほとんどの場合で、戸建てのほうが以前の住まいよりも広くなるでしょう。
広い住まいを快適な温度に保つため、エアコンなどの電気代がかなり高くなりがちです。
大手ハウスメーカーでは「高気密・高断熱」が当たり前です
「すき間がほとんどない」「熱が逃げにくい」という構造で、エアコン効率がものすごく良い住宅のこと。
エアコン効率が良いということは、月々の電気代を安くできるということです。
38坪の大和ハウスに住んでいますが、月々の電気代は以下の通りです。
以前に住んでいた1LDKのアパートでは、冬場の電気代が2万を超えるなんて当たり前。
住まいが広くなったのに電気代が安く済んで最高!
ローコスト住宅は断熱材もコストカットされているので、夏は暑くて冬は寒い住宅になりがちです。
電気代が月1万円変わるだけで、1年間で12万円、30年後には360万円もの差になるわけです。
モデルハウス見学が参考になります
ローコスト住宅のモデルハウスを見学に行ったことがありました。
そこでのやりとりがこんな感じ。
こちらのモデルハウスは去年できたばかりの新築なんですよ!
無垢の床材、壁紙ではなく塗壁仕様、キッチンなどの設備もオプション仕様で、いかにもモデルハウスって感じでした。
今日は35℃超えなのに、ここは涼しいですね!
断熱材がしっかりしている住宅は、快適なんですよ!
言ってることはまともですが、ぼくは見てしまったのです。
エアコン3台が23℃設定で常にフル稼働しているのを!!
高気密・高断熱住宅では、設定温度の室温を長時間維持するので、エアコンがフル稼働するのは最初の数分間だけです。
エアコンが常にフル稼働しているってことは、家のなかの冷えた空気が外に逃げてるってこと。
エアコンフル稼働のようなローコスト住宅で適温を維持しようとすれば、電気代が月3~4万になることも珍しくありません。
ローコスト住宅の電気代 | 30年後の差額 |
---|---|
月2万円の場合 | 360万円の損失 |
月3万円の場合 | 720万円の損失 |
月4万円の場合 | 1,080万円の損失 |
建築コストだけが安いローコスト住宅を選んでしまうと、30年後には光熱費だけで大きな差額が発生するわけです。
1,080万円も上乗せすれば、大手ハウスメーカーの住宅価格と変わらないですね。
メンテナンスコストは30年で1,000万超え
マイホームは「買って終わり」ではなく、定期的にメンテナンスをする必要があります。
ローコスト住宅では10年ごとにメンテナンスするのが一般的です。
メンテナンス項目 | メンテナンス費用 |
---|---|
外壁塗装 | 100万くらい |
屋根防水 | 60万くらい |
防蟻処理 | 30万くらい |
バルコニー防水 | 30万くらい |
水回り設備防水 | 100万くらい |
クロス張り替え | 80万くらい |
ザックリ400万円くらいのメンテナンス費用が10年ごとにかかると思っておきましょう。
大手ハウスメーカーだと30年間ノーメンテです
長期保証が当たり前の大手ハウスメーカーでは、メンテナンス費用をグッと抑えることができます。
友人はローコスト住宅に住んでから、メンテコストの高さに絶望していました。
大手メーカーより保証期間が短い
ローコスト住宅の無料保証期間は10年が一般的です。
「10年後に有料メンテナンスを実施することで、さらに10年間の保証を延長する」という取り組みのメーカーが多いですね。
10年ごとにメンテナンスをしないと、保証期間が延長されません。
結局メンテコストを多く支払う必要があるわけです。
ローコスト住宅の保証は、最大30年までが多いです
10年ごとに有料メンテしても、最大30年で保証が切れてしまうメーカーがほとんど。
ローコストメーカー最大手のタマホームだと60年まで保証されますが、10年ごとの有料メンテが必要になります。
大手ハウスメーカーは初期保証が30年~です
大手ハウスメーカーのほとんどは、無料の保証期間が30年~が当たり前です。
つまり、10年目、20年目に有料メンテナンスをしなくても保証が続くってこと。
30年後に1度の有料メンテで保証期間がさらに30年延長になるメーカーや、保証期間が一生続くメーカーもあります。
30年後には建て替えが必要になる
多くのローコスト住宅で保証期間が最大30年までとなっているのは、それだけの耐久性能であることの裏返しです。
「築10年でもう住めない」と言っていた友人もいます。
モデルハウスの建て替えも頻繁です
ローコスト住宅のモデルハウスに行ったら、築年数を聞いてください。
ほとんどが築5年以内でしょう。
築年数が進むと、柱が歪んだり壁紙が割れるというような目に見えるガタが目立つため、ローコスト住宅のモデルハウスは新築が多いんです。
集客の要であるモデルハウスですらそんな状況なので、「購入するマイホームは大丈夫!」とタカをくくらないように注意してください。
10年ごとにメンテ費用に大金を払って、30年後にもう1軒建てる費用を捻出するのってかなりキツいと思います。
ハウスメーカーが倒産するリスクがある
ローコストメーカーは、薄利多売です。
安さで釣ってたくさん売っても、メーカーの利益はわずか。
安売りだけの商売だと、メーカーが長期的に存続できる可能性は低いと言えます。
ハウスメーカーが倒産する2つのデメリット
- 着工前に倒産すれば家が建たない
- 保証期間内でも保証が受けられない
頭金だけ支払って会社が倒産するとマイホームが建たないだけじゃなく、頭金も戻ってきません。
マイホームの保証も受けられなくなります。
「長く安心して住む」というコンセプトで家を建てたい方には、リスクが高い選択肢になるでしょう。
住宅ローン審査に通りやすいメーカーが多い
住宅ローンの審査に通りやすい理由は、メーカーがお客さんの年収を高めに盛るから。
お客様が必ず家を建てられるように最善を尽くします!
一見するとメリットのように聞こえますが、とんでもないデメリットです。
住宅ローンの借入額は、本人の返済能力が基準です
住宅ローンは借金です。
身の丈に合わない借金をすれば、返済苦に陥るのは時間の問題です。
これまでのローコスト住宅に関するデメリットと重ねて考えてみましょう。
- 住宅ローンが重くて贅沢できない
- 思っていたよりメンテコストがかかる
- 老後資金や子どもの教育資金も準備できない
こんな生活が35年も続いたら地獄ですね。
ローン完済したあとにもう1軒建てるなんて、ぼくには到底考えられません。
ローコスト住宅でも後悔しないメーカーの選び方
ローコスト住宅のデメリットを解説しましたが、ローコスト住宅が「すべて悪」とは言いません。
後悔しないローコスト住宅を建てるために、2つのポイントを抑えましょう。
- 許容できるデメリットを知ること
- 信頼性の高い優良メーカーを見つけること
これらになります。
許容できるデメリットを知りましょう
この記事では、ローコスト住宅を価格だけで選ぶデメリットについて詳しく解説しました。
デメリットは9つありましたね。
- 安っぽい
- 間取りの自由度が低い
- 地震等の自然災害に弱い
- ランニングコストが高い
- メンテナンスコストが高い
- 大手メーカーより保証期間が短い
- 30年後には建て替えが必要になる
- ハウスメーカーが倒産するリスクがある
- 住宅ローン審査に通りやすいメーカーが多い
これらのデメリットは、「大手メーカーならすべて解決できる」というワケでもありません。
自分にとって必要な機能やこだわりをよく考えてから、メーカーを選ぶと良いですね。
優秀なローコスト住宅メーカーは存在します
- 大手メーカーにはマネできないデザイン
- 高気密・高断熱に特化したメーカー
- 大手メーカーと同等の保証期間
などなど、「特定の条件だけ」なら大手と同等のパフォーマンスを発揮するローコスト住宅もあります。
自分のこだわりと価格のバランスを考えて、納得いくメーカーを見つけてください。
信頼できる優良メーカーを見つけましょう
優良メーカーの見つけ方は2パターンあります。
- 一括資料請求で比較すること
- アドバイザーに相談すること
比較や相談は必ずやってください。
知人の紹介や地元の工務店を選んで失敗する人が多いです。他メーカーと比較したうえで選ぶのであればOK。
一括資料請求なら「持ち家計画」がオススメです
持ち家計画をオススメする理由は以下の通り。
- 最短3分、無料で資料請求できる
- 自分に合ったメーカーが選別できる
- キャンペーンでギフト券がもらえる
図のように、こだわりポイントをチェックするだけで、予算内で建てられるメーカーを厳選することができます。
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というわけで以上です。
ローコスト住宅は、価格だけで選ぶと後悔します。
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