- マイホームを建てる土地を探しています
- 駅近と郊外どっちがいいか迷っています
- 郊外に住むメリット・デメリットが知りたいです
そんな悩みにお答えします。
値段や広さだけで土地を選ぶと、住み始めてから気付く後悔があったりします。
ほとんどの人にとって、マイホームは一生に一度の大きな買い物です。
”住む土地によってその後の人生が決まる”と言っても過言ではありません。
この記事を書いている僕は、郊外に150坪の土地を買って苦労している人間です…!
この記事では、
- 郊外に住む5つのメリット
- 郊外に住む5つのデメリット
- 土地探しで参考にすべきポイント
これらについて詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、あなたの理想とするライフスタイルを実現するための立地がどこか分かるようになるでしょう。
【後悔しない土地探し】郊外に住む5つのメリット
郊外に住むメリットは5つあります。
- 土地が広い
- 費用が安い
- 静かに暮らせる
- 駅近より災害リスクが低い
- ショッピングモールが近い
ひとつずつ詳しく解説していきます。
メリット①:土地が広い
郊外の土地には「市街化調整区域」が多く、売買される土地の広さは最低90坪以上という条件があります。
一般的な35坪2階建ての家を建てた場合、広さのイメージは以下の通りです。
- マイホーム
- 駐車場3台分
- ウッドデッキ
- 家庭菜園できる庭
これくらいのことは十分にできる広さです。
広々とした土地活用を考えている方は、郊外の土地がオススメです。
メリット②:費用が安い
マイホームにかかる費用全般が、駅近物件よりも安くなります。
- 土地の価格
- 固定資産税
- 都市計画税
家を建てるときも住み始めたあとも、費用が安く済むのがいいところ。
一般的に駅から離れるほど土地の価格は安くなります
駅近だと60坪で1,000万円以上するような地域でも、郊外になれば120坪600万円というように土地の価格に大きな差があります。
郊外の土地のほうが税金が安くなります
マイホームには固定資産税がかかります。
固定資産税は土地の価格が高いほど高額になるので、郊外の土地より駅近のほうが高い税金を支払うことになります。
また、都市計画税は「市街化区域」のみが支払う税金なので「市街化調整区域」である郊外の土地なら支払う必要はありません。
一生支払い続ける税金が安いのは大きなメリットですね!
メリット③:静かに暮らせる
- 駅
- 踏切
- 国道
これらから離れている土地が多い郊外では、騒音に悩まされることもありません。
一軒一軒の土地が広々としている市街化調整区域では、近隣の生活音を気にすることなく生活できます。
逆にこちらの生活音も近隣に漏れにくいので、「大音量で迫力ある映画を楽しむ」といったマイホーム生活を満喫できます。
メリット④:駅近より災害リスクが低い
住宅が密集している駅近の土地と比べると、郊外の土地は火災や地震の被害にあうリスクが低いと言えます。
- 近隣住宅からの燃え移り
- 地震で隣家倒壊の巻き添え
自分がいくら気をつけていても、近隣の火災や倒壊まではフォローできません。
こういった巻き添えリスクを避けるのに、郊外の広々とした土地はうってつけです。
メリット⑤:ショッピングモールが近い
- IKEA
- コストコ
- ららぽーと
- イオンモール etc…
これらの大型ショッピングモールは郊外に多く作られています。
ショッピングモール1ヶ所で生活に必要なものはすべて揃うし、遊ぶ場所としても退屈しません。
【後悔しない土地探し】郊外に住む5つのデメリット
そして、郊外に住むデメリットも5つあります。
- 家づくりに時間がかかる場合がある
- 広い土地の管理コストがかかる
- 移動手段で苦労する場合も
- ニオイや害虫問題
- 学校が少人数
ひとつずつ詳しく解説していきます。
デメリット①:家づくりに時間がかかる場合がある
郊外の土地は「市街化調整区域」なので、原則として住宅を建てるのに”縛り”があります。
「計画的な市街化」のために、無秩序に市街化が進まないよう調整している区域のことで、条件をクリアしないと住宅は建てられません。
住宅を建てるには開発許可をとる必要があり、許可が下りるまでに1年かかることもあります。
個人で探した土地の場合、「そもそも開発許可が下りない」ってこともあるので注意が必要です。
デメリット②:広い土地の管理コストがかかる
土地が広いってことは、それだけ整備にお金をかけなければなりません。
- コンクリートで固める
- 芝生を敷きつめる
家づくりの段階でこういった整備ができれば問題ありません。
しかし、90坪~150坪という広大な土地の整備費用は500万円~1,000万円くらいの追加費用がかかると思っておきましょう。
土地を整備しないと、雑草で苦労します
雑草問題をあまく見ないほうがいいです。
- 花粉がヤバい
- 時間とお金がかかる
- 夏場は2~3週間で元通り
雑草を放置すると花粉がツラいし、雑草を刈っているときも「目がかゆい」「喉がかゆい」「クシャミ止まらない」で、地獄の苦しみです。
時間とお金がかかるうえ、すぐ元通りになります…
広大な土地の雑草を処理するのに園芸用の鎌じゃまったく話になりません。
- 草払い機 ⇒ 数万円
- 燃料 ⇒ 数千円
- 除草剤 ⇒ 数千円
用意する必要があり、毎年地味に痛い出費となります。
ツラい思いをしながら1日がかりで作業しても、すぐ伸びてくるので心が折れますね。
デメリット③:移動手段で苦労する場合も
郊外の土地に住むなら、移動手段は車に依存しがち。
大人はいいけど、子どもは通学に苦労しそうですね。
駅やバス停までの距離が長いほど、子どもの自転車での移動距離が長くなります。距離が長くなる分、交通事故などの心配も増えます。
デメリット④:ニオイや害虫問題
郊外には自然が多く残っており、害虫に悩まされることがあります。
- ゴキブリが頻繁に出る
- カメムシが洗濯物につく
こういった害虫に耐性がないと、郊外での生活はストレスに感じるかもしれません。
養豚場なども郊外に多いです
- 牛舎
- 養豚場
- 養鶏場
これらの施設は郊外に多く、強烈なニオイを発します…。
せっかくマイホームを建てたのに、ほとんど窓を開けられない生活になるかもしれません。
デメリット⑤:学校が少人数
地域にもよりますが、そもそも住宅が少ない郊外エリアにある小学校・中学校は人数がそこまで集まりません。
少人数の学校で友だちと馴染めなかったら、小・中学校9年間は子どもにとって地獄ですね。
うちの近所の小学校は学年で7人という少なさでした!
土地探しで後悔しないために参考にすべき6つのポイント
駅近・郊外のいずれにしても、以下の6つのポイントを確認したうえで土地を購入した方がオススメです。
- 建築条件の有無
- ご近所さんの人柄
- 上下水道が使えるか
- 水道の基本料金を確認
- ゴミ出しルールの確認
- ハザードマップの活用
ひとつずつ詳しく解説していきます。
ポイント①:建築条件の有無
土地のなかには、「建築条件付きの土地」というものがあります。
その土地に家を建てる場合、決められたハウスメーカーで家を建てる必要がある土地のこと。
あなたが依頼したいハウスメーカーであれば問題ありません。
しかし、よく調べもせず建築条件付きの土地を購入するとデメリットが多いです。
一定期間内に間取りや仕様を決めなければなりません
土地ごとに期間は異なりますが、だいたい3ヶ月前後で建築工事請負契約まで結ぶ必要があります。
建築工事請負契約を結んだあとは、すぐに着工という流れ。
- 間取り
- 家の外観
- 家の内装・設備
このあたりは、3ヶ月以内に決めなければなりません。
一生住むマイホームだから、後悔しないようにじっくり決めたいですね!
他メーカーとの比較がしづらいです
- 他メーカーならもっと安く作れた…
- 他メーカーなら同額でもハイグレードだった…
建築条件付きの土地でマイホーム計画を進めると、家を建てたあとになって「他メーカーのほうが良かった」なんて後悔が出てくるリスクがあります。
実際、「同じ金額のキッチンでもメーカーごとに設備の充実度に差がある」なんてことは珍しくありません。
これは当然、メーカーごとに特色があり、力を入れているポイントが異なるからです。
あなたの理想を予算内で叶えてくれるメーカーは、別にあるかもしれません。
ポイント②:ご近所さんの人柄
その土地に一生住む予定なら、ご近所さんとは長い付き合いになるでしょう。
- ご近所さんとの相性
- 地域の”しきたり”やルール
このあたりは、土地購入を決める前にチェックしておくと良いですね。
分譲地だと子育て世代が集中しやすくなります
これから売りに出される分譲地の場合、子育て世代が集中しやすい印象があります。
同年代の子どもがたくさん集まるので、良いところもあれば悪いところもありそうです。
- 子どものお友だちが増えるかも
- 気の合うママ友と繋がれるかも
- 家族ぐるみで付き合える関係になれるかも
そうなれれば、分譲地での生活は楽しいものになりそうです。
- 気の合うママ友がいない
- グループから仲間外れにされる
- 親同士のトラブルが子どもにも影響する
こうなれば、そのまま住み続けるのはかなりしんどいでしょう。
ポイント③:浄化槽か下水道か
下水道が使えないエリアでは、浄化槽を造設することになります。
浄化槽は、造るのも高額だし維持費用もバカになりません。
我が家の例でいうと、
設置費用(5人槽) | 365,000円 |
年間維持費 | 60,000円 |
下水道が使えるエリアであれば、これらの費用はかかりません。
入居後も毎年60,000円かかるのは、ぶっちゃけしんどいです。
ただし、下水道だと水道料金は2倍程度になります
下水道の場合、上水(飲用水)と下水(排水)の両方に料金が発生します。
浄化槽なら上水のみの請求となり、月々の水道料金は安く済みます。
それでも結論からいえば「下水道がオススメ」です。
より詳細を知りたい方はコチラをどうぞ。
≫浄化槽と下水道どちらが良いか違いを比較【各々のデメリットも解説】
ポイント④:水道の基本料金を確認
水道の基本料金は、市区町村が決めています。
全国バラバラなので、検討しているエリアと隣接する市区町村の水道料金は比較したほうがいいです。
隣接する市区町村での水道料金の違いについて例を挙げます。
埼玉県 | 水道料金 (口径20mmで20m3の月額) | 下水道料金 (20m3を使用した場合の月額) |
---|---|---|
さいたま市 | 3,498円 | 2,459円 |
川口市 | 3,553円 | 1,998円 |
戸田市 | 2,057円 | 1,023円 |
さいたま市と戸田市は隣なのに、水道料金は約1.5倍も違います。
住んでるエリアはほとんど変わらないのに、水道料金を1.5倍も多く払い続けるのはもったいないですよね。
それが一生続くわけですから。
ポイント⑤:ゴミ出しルールの確認
ゴミ出しルールも市区町村ごとに大きな差があります。
僕が以前住んでいた街と、今住んでいる街の違いは以下の通りです。
燃えるゴミの回収日 | 燃えないゴミの回収日 | ゴミ袋 | |
---|---|---|---|
以前の街 | 週3回 | 週1回 | なんでもOK |
今の街 | 週2回 | 週1回 | 指定ゴミ袋 1枚10円 |
燃えるゴミの回収日が週2回は少ないです
以前より毎週1回分の回収日が減っただけですが、ゴミ袋が家にたまりがちになります。
とくに夏場は臭いが気になるので、最低でも週3回の回収日はあったほうがいいと思います。
指定ゴミ袋が地味に痛い出費です
以前住んでいた街では、コンビニやスーパーのレジ袋でもゴミ出しができました。
しかし、今住んでいる街では指定ゴミ袋じゃないとゴミ出しができません。
指定ゴミ袋は1枚10円なので、今までよりも余計な出費が増えました。
自治体によっては1枚50円というぼったくりみたいな料金を取るところもあるので気をつけてください。
ゴミの分別ルールも市区町村ごとにバラバラです
ペットボトルの分別 | |
---|---|
以前の街 | 分別なし |
今の街 | キャップ・ラベル・ボトルに分別 |
今住んでいるエリアでは、ゴミを細かく分別して出す必要があります。
環境のことを考えると分別したほうがいいのでしょうが、やるなら全国統一してほしいです。
以前に比べて負担がかなり増えました。
ポイント⑥:ハザードマップの活用
購入を検討している土地が自然災害にあったとき、どの程度の被害になるかはハザードマップで確認できます。
オススメはこちらのサイト。
- 洪水
- 高潮
- 津波
- 土砂災害
- 地形分類
- 道路防災情報
これらの項目と被害の程度を確認することができます。
被害ゼロの地域はないですが、なるべく被害が少なそうなエリアを選びたいですね。
最後に:無料で土地探しできるサービスがあります
こちらのサービスを使うことで、
- あなたの希望するエリア
- あなたの希望する条件
で、あなたの代わりに土地の候補を探してくれます。
僕が家を建てるとき、土地探しはハウスメーカーにお願いしました。しかし、ハウスメーカーが所有している限られた候補のなかから選ぶしかないので、結局6ヶ月もかけて自分で土地探しをしました。
タウンライフを使えば、土地探しにかかる時間を大幅に削減できますし、気に入った土地がなければスルーでOKです。
無料サービスで時短できるので、使わないと損ですよ。
紹介された土地に「ゴミ出しルール」や「水道料金」といった細かい条件は指定できません。
タウンライフで土地の候補を集めつつ、この記事で紹介した注意点を参考にすれば、理想の土地が見つかるでしょう。
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