- マイホームを建てる土地を探しています
- 駅近と郊外どっちがいいか迷っています
- 駅近に住むメリット・デメリットが知りたいです
そんな悩みにお答えします。
値段や広さだけで土地を選ぶと、住み始めてから気付く後悔があったりします。
ほとんどの人にとって、マイホームは一生に一度の大きな買い物です。
”住む土地によってその後の人生が決まる”と言っても過言ではありません。
この記事を書いている僕は、郊外に150坪の土地を買って苦労している人間です…!
この記事では、
- 駅近に住む5つのメリット
- 駅近に住む4つのデメリット
- 土地探しで参考にすべきポイント
これらについて詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、あなたの理想とするライフスタイルを実現するための立地がどこか分かるようになるでしょう。
【後悔しない土地探し】駅近に住む5つのメリット
駅近に住むメリットは5つあります。
- 通勤・通学に便利
- 家づくりが始めやすい
- 周辺施設が栄えている
- インフラ整備がされている
- 万が一のときでも売却しやすい
ひとつずつ詳しく解説していきます。
メリット①:通勤・通学に便利
駅近に住むメリットは、電車やバス、タクシーなどの交通機関にアクセスしやすいことです。
これらの交通機関をメインに活用するライフスタイルなら、自家用車を所有しなくても生活が成り立つので、生活コストを下げる大きなメリットとなります。
自家用車の年間維持費は、僕の場合約28万円です
内訳は以下の通り。
項目 | 年間支出 |
---|---|
ガソリン代 | 約120,000円 |
自動車税 | 45,000円 |
自動車保険 | 約50,000円 |
車検費用 | 約60,000円 ※1/2で計算 |
その他メンテナンス | 約10,000円 |
合計で年間維持費は約28万5千円です。
頻繁に使わないので、他の人よりも維持費は安い方だと思います。
- 車のローンがある
- 月極駐車場を借りる
- 燃費の悪い車に乗る
こういった条件だと、さらに年間維持費は高くなるでしょう。
28万円あれば毎日タクシーに乗れます
知らない人も多いですが2020年2月にタクシー料金の改訂があり、初乗り運賃が引き下げられました。
初乗運賃 | 加算運賃 | |
---|---|---|
多摩地区 | 1.2km 500円 | 257m/100円 |
埼玉A地区 | 1.23km 500円 | 261m/100円 |
千葉A地区 | 1.27km 500円 | 263m/100円 |
近場の移動であれば、今までよりも安くタクシーを利用することができます。
とはいえ、毎日タクシーを使うこともないでしょう。
つまり、自家用車の維持費は毎日タクシー乗るよりも割高ってことです。
駅近に住めば、割高な固定費である車の維持費から解放されます。
駅が近いと、子どもの進路の候補も広がりますね!
メリット②:家づくりが始めやすい
駅近の土地は、「市街化区域」になります。
すでに市街地を形成している区域と、10年以内に優先的かつ計画的に市街化を進める地域のこと。
街を盛り上げるために積極的に開発を行っているエリアなので、家づくりに関しても”縛り”が少ない特徴があります。
市街化区域はインフラも整っています
後述しますが、水道・電気・ガスなどのインフラが整備されているエリアなので、家づくりを始めるのに待ち時間がありません。
郊外の土地に多い「市街化調整区域」だと、1年以上家づくりをスタートできない場合もあります。
メリット③:周辺施設が栄えている
- カフェ
- 居酒屋
- スーパー
- コンビニ
- マンガ喫茶
- ドラッグストア etc…
駅の近くはいろんな商業施設があり、生活に必要なものはだいたい駅前施設でそろえることができます。
深夜営業をしているお店も多いので、利便性は抜群ですね。
行きつけのカフェとか、近くに見つかればサイコーですね!
電車で来る友だちを呼びやすいです
電車で遊びにくる友だちを迎えに行かなくても家に招きやすいです。
周辺施設も栄えているので、
- 徒歩で駅前居酒屋に呑みに行く
- 呑んだあとはマイホームに招待する
みたいな流れも作りやすいです。
逆に遠方で呑んだあと、駅から徒歩で帰れるのも嬉しいメリットでしょう。
メリット④:インフラ整備がされている
電気・ガス・水道・道路などのインフラが整備されているので、家を建てるときの余計な費用を抑えられます。
近隣道路が整備されていれば、家の見栄えも良くなります。
夜でも明るい場所が多いです
街灯も多く設置されているので、夜でも明るい場所が多いです。
お子さんの塾帰り、部活帰り、バイト帰りなどでも、夜道が明るければ安心感もあります。
駅前には交番もあるので、犯罪抑制率も高いです!
メリット⑤:万が一のときでも売却しやすい
- ローン返済がキツイ
- 転勤することになった
- 離婚することになった
こういった理由でマイホームを手放す人もいるようです。
万が一マイホームを手放すことになっても、駅近物件なら売却しやすいです。
理由は2つ。
買い手が見つかりやすいです
駅近物件はやっぱり人気で、「駅が近い」ってだけでも十分すぎるアドバンテージです。
マイホームを売却したいって思い立ってから売却成立まで、大した時間はかからないでしょう。
マイホームの資産価値はほとんどが「土地」です
築1年の新築だったとしても、新築価格から30%以上の値下がりをするのが日本の物件の特徴です。
つまり、5年10年住んだ建物には資産価値なんてほとんど残っていません。
駅近の土地の資産価値は、購入時より安くなることはほとんどないでしょう。むしろ、開発が進み利便性が増すことで、土地の価格が値上がりする可能性もあります。
それなりの値段で売却できるので、売りたいタイミングでマイホームを手放せます。
【後悔しない土地探し】駅近に住む4つのデメリット
駅近に住むデメリットは4つです。
- 費用が高い
- 土地が狭くなりがち
- 住宅が密集しがち
- 排気ガスや騒音問題
これらのデメリットを許容できるなら、駅近の土地にマイホームを建てるのはアリですね!
ひとつずつ詳しく解説していきます。
デメリット①:費用が高い
駅近物件は、その利便性から土地価格が高くなりがちです。
それ以外にも駅近物件に住むことで高くなる費用が2つ。
- 固定資産税
- 都市計画税
このあたりの税金は毎年払うものなので、なるべく安く抑えたいのがホンネでしょう。
土地の価値が高いほど固定資産税は高くなります
固定資産税の税額を決めているのは、市区町村です。
市区町村が土地ごとの評価額を決め、評価額をもとに税率を算出します。
郊外の土地より駅近の土地の方が評価が高いので、同じ広さの土地だったとしても固定資産税は高くなってしまいます。
都市計画税を支払うのは「市街化区域」のみです
駅近物件は「すべて」と言っていいほど市街化区域なので、都市計画税は必ず支払うと思っておきましょう。
郊外の土地など「市街化調整区域」であれば、都市計画税はかかりません。
デメリット②:土地が狭くなりがち
市街化区域で土地を購入する場合、広々とした土地は滅多に手に入りません。
都心部に近いほど「小さい土地単位」での販売が多い傾向があります。
- 駐車場は車一台分
- 庭は作れない
なんてこともあり得ます。
多層階住宅にすることで解決できます
パナソニックホームズやヘーベルハウスが打ち出している多層階住宅なら、狭い土地でも満足できる家づくりができるでしょう。
- 1階部分はビルドインの駐車場
- 2階・3階は居住スペース
- 屋上庭園を造る
めちゃくちゃカッコいいけど、建築コストもめちゃくちゃ高いです。
デメリット③:住宅が密集しがち
限られた土地を細かく分譲している住宅が多いので、近隣との距離感が近すぎる問題があります。
- テレビのボリューム
- 自宅でバーベキュー
- 洗濯物や休日の恰好
などなど、隣家に配慮する生活を強いられるケースもあります。
住宅密集地域はセールスも多くなります
鬱陶しい訪問営業が来る頻度が高くなるので、余計なものを買わされないように注意が必要です。
隣家の火災に巻き込まれる場合も…
自分たちがどれだけ注意していていも、隣家の火事が燃え移ることまでは未然に防げません。
隣家が近くなるような土地条件であれば、注意が必要です。
デメリット④:排気ガスや騒音問題
交通量が多い場所に隣接している土地だと、電車・車などの騒音や排気ガスに悩まされることも。
- 窓を閉めているのに電車や踏切がうるさい
- 窓を開けると排気ガスのニオイが家中に充満する
そんな土地に一生住むなんて、ストレスやば過ぎですね。
駅近で土地を購入するなら、道路や踏切などの周辺状況をちゃんと確認しておきましょう。
防音性能に特化したメーカーを選ぶと良いですね!
土地探しで後悔しないために参考にすべき6つのポイント
駅近・郊外のいずれにしても、以下の6つのポイントを確認したうえで土地を購入した方がオススメです。
- 建築条件の有無
- ご近所さんの人柄
- 上下水道が使えるか
- 水道の基本料金を確認
- ゴミ出しルールの確認
- ハザードマップの活用
ひとつずつ詳しく解説していきます。
ポイント①:建築条件の有無
土地のなかには、「建築条件付きの土地」というものがあります。
その土地に家を建てる場合、決められたハウスメーカーで家を建てる必要がある土地のこと。
あなたが依頼したいハウスメーカーであれば問題ありません。
しかし、よく調べもせず建築条件付きの土地を購入するとデメリットが多いです。
一定期間内に間取りや仕様を決めなければなりません
土地ごとに期間は異なりますが、だいたい3ヶ月前後で建築工事請負契約まで結ぶ必要があります。
建築工事請負契約を結んだあとは、すぐに着工という流れ。
- 間取り
- 家の外観
- 家の内装・設備
このあたりは、3ヶ月以内に決めなければなりません。
一生住むマイホームだから、後悔しないようにじっくり決めたいですね!
他メーカーとの比較がしづらいです
- 他メーカーならもっと安く作れた…
- 他メーカーなら同額でもハイグレードだった…
建築条件付きの土地でマイホーム計画を進めると、家を建てたあとになって「他メーカーのほうが良かった」なんて後悔が出てくるリスクがあります。
実際、「同じ金額のキッチンでもメーカーごとに設備の充実度に差がある」なんてことは珍しくありません。
これは当然、メーカーごとに特色があり、力を入れているポイントが異なるからです。
あなたの理想を予算内で叶えてくれるメーカーは、別にあるかもしれません。
ポイント②:ご近所さんの人柄
その土地に一生住む予定なら、ご近所さんとは長い付き合いになるでしょう。
- ご近所さんとの相性
- 地域の”しきたり”やルール
このあたりは、土地購入を決める前にチェックしておくと良いですね。
分譲地だと子育て世代が集中しやすくなります
これから売りに出される分譲地の場合、子育て世代が集中しやすい印象があります。
同年代の子どもがたくさん集まるので、良いところもあれば悪いところもありそうです。
- 子どものお友だちが増えるかも
- 気の合うママ友と繋がれるかも
- 家族ぐるみで付き合える関係になれるかも
そうなれれば、分譲地での生活は楽しいものになりそうです。
- 気の合うママ友がいない
- グループから仲間外れにされる
- 親同士のトラブルが子どもにも影響する
こうなれば、そのまま住み続けるのはかなりしんどいでしょう。
ポイント③:浄化槽か下水道か
下水道が使えないエリアでは、浄化槽を造設することになります。
浄化槽は、造るのも高額だし維持費用もバカになりません。
我が家の例でいうと、
設置費用(5人槽) | 365,000円 |
年間維持費 | 60,000円 |
下水道が使えるエリアであれば、これらの費用はかかりません。
入居後も毎年60,000円かかるのは、ぶっちゃけしんどいです。
ただし、下水道だと水道料金は2倍程度になります
下水道の場合、上水(飲用水)と下水(排水)の両方に料金が発生します。
浄化槽なら上水のみの請求となり、月々の水道料金は安く済みます。
それでも結論からいえば「下水道がオススメ」です。
より詳細を知りたい方はコチラをどうぞ。
≫浄化槽と下水道どちらが良いか違いを比較【各々のデメリットも解説】
ポイント④:水道の基本料金を確認
水道の基本料金は、市区町村が決めています。
全国バラバラなので、検討しているエリアと隣接する市区町村の水道料金は比較したほうがいいです。
隣接する市区町村での水道料金の違いについて例を挙げます。
埼玉県 | 水道料金 (口径20mmで20m3の月額) | 下水道料金 (20m3を使用した場合の月額) |
---|---|---|
さいたま市 | 3,498円 | 2,459円 |
川口市 | 3,553円 | 1,998円 |
戸田市 | 2,057円 | 1,023円 |
さいたま市と戸田市は隣なのに、水道料金は約1.5倍も違います。
住んでるエリアはほとんど変わらないのに、水道料金を1.5倍も多く払い続けるのはもったいないですよね。
それが一生続くわけですから。
ポイント⑤:ゴミ出しルールの確認
ゴミ出しルールも市区町村ごとに大きな差があります。
僕が以前住んでいた街と、今住んでいる街の違いは以下の通りです。
燃えるゴミの回収日 | 燃えないゴミの回収日 | ゴミ袋 | |
---|---|---|---|
以前の街 | 週3回 | 週1回 | なんでもOK |
今の街 | 週2回 | 週1回 | 指定ゴミ袋 1枚10円 |
燃えるゴミの回収日が週2回は少ないです
以前より毎週1回分の回収日が減っただけですが、ゴミ袋が家にたまりがちになります。
とくに夏場は臭いが気になるので、最低でも週3回の回収日はあったほうがいいと思います。
指定ゴミ袋が地味に痛い出費です
以前住んでいた街では、コンビニやスーパーのレジ袋でもゴミ出しができました。
しかし、今住んでいる街では指定ゴミ袋じゃないとゴミ出しができません。
指定ゴミ袋は1枚10円なので、今までよりも余計な出費が増えました。
自治体によっては1枚25円というぼったくりみたいな料金を取るところもあるので気をつけてください。
ゴミの分別ルールも市区町村ごとにバラバラです
ペットボトルの分別 | |
---|---|
以前の街 | 分別なし |
今の街 | キャップ・ラベル・ボトルに分別 |
今住んでいるエリアでは、ゴミを細かく分別して出す必要があります。
環境のことを考えると分別したほうがいいのでしょうが、やるなら全国統一してほしいです。
以前に比べて負担がかなり増えました。
ポイント⑥:ハザードマップの活用
購入を検討している土地が自然災害にあったとき、どの程度の被害になるかはハザードマップで確認できます。
オススメはこちらのサイト。
- 洪水
- 高潮
- 津波
- 土砂災害
- 地形分類
- 道路防災情報
これらの項目と被害の程度を確認することができます。
被害ゼロの地域はないですが、なるべく被害が少なそうなエリアを選びたいですね。
最後に:無料で土地探しできるサービスがあります
こちらのサービスを使うことで、
- あなたの希望するエリア
- あなたの希望する条件
で、あなたの代わりに土地の候補を探してくれます。
僕が家を建てるとき、土地探しはハウスメーカーにお願いしました。しかし、ハウスメーカーが所有している限られた候補のなかから選ぶしかないので、結局6ヶ月もかけて自分で土地探しをしました。
タウンライフを使えば、土地探しにかかる時間を大幅に削減できますし、気に入った土地がなければスルーでOKです。
無料サービスで時短できるので、使わないと損ですよ。
紹介された土地に「ゴミ出しルール」や「水道料金」といった細かい条件は指定できません。
タウンライフで土地の候補を集めつつ、この記事で紹介した注意点を参考にすれば、理想の土地が見つかるでしょう。
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